【海外発送】郵便局の通関電子データ送信義務化とは【手書きの送り状では届かない?】

 
 
 
 
 
 
 

はじめに

郵便局では、2021年1月1日から「通関電子データ」の送信が義務化されました。実際に私も窓口担当としてお客さまに周知し、日々多数のお問い合わせを頂いて私自身も勉強中です!お客さまから「難しいね」と言われたり、Twitterでも郵便局からの海外発送に困っている人を見かけました。少しでも誰かの役に立つといいなと思ったのでまとめました!
 
 
 
 

通関電子データ送信とは

簡単に言うと、EMSなど手書きの送り状では原則引き受けが出来なくなったので、パソコンやスマートフォンを使って送りたい国に内容品を事前に知らせてくださいというものです。
 
 
 

なぜ手書きの送り状ではダメなのか

差出人の住所、氏名や内容品などの情報を電子化した「通関電子データ」を事前に送信することが世界的に義務化されるため。

 

なぜアメリカ宛ては手書きの送り状だと送れないのか

アメリカの法律でセキュリティが強化されたため、2021年1月1日から「通関電子データ」の送信がない郵便物は返送すると決まったため。

 

通関電子データ送信義務化とは

セキュリティ向上のため、物品を内容品とする国際郵便物を送る場合、差出人の住所・氏名や内容品などの情報を電子化した「通関電子データ」を事前に送信することが義務化された。
 
 
 

いつから義務化なのか

2021年1月1日。
 
 
 

対象となる国

すべての国宛が対象。2021年2月20日現在、通関電子データが必須なのは「アメリカ」のみ。

 
 

対象となる種別

物品を内容品としたもの。EMS(物品)、国際小包、小形包装物(記録無しも含む)、国際eパケット、国際eパケットライト。
 
義務化ではないが、EMS(書類)、書留付き印刷物も国際郵便マイページで入力した場合送信される。
 
 
 

どのようなデータを送るのか

差出人名、差出人住所、受取人名、受取人住所、内容品名、総重量、郵便物番号。

 

 

通関電子データを送らないとどうなってしまうのか

✅アメリカ
通関電子データの送信がないと荷物が送れない。手書きの送り状で発送した場合は返送される。

※返送された際の料金返還はできない

 

✅その他の国
2021年2月20日現在、手書きの送り状で発送が可能。

 

 

 

 
 
 
 
 
 

郵便局から海外発送をしたい時はどうすれば良いのか

パソコンやスマートフォンから「国際郵便マイページサービス」へアクセスし、送り状を作成すればOKです。

 

※手書きの送り状でも遅延や返送のリスクがあることを承諾すれば荷物を送れます。

 

 

 

 

 

 

国際郵便マイページサービスとは

国際郵便を利用される人向けのWEBサイト。EMSや国際小包用の送り状を作成できる無料のサービス。こちらで送り状を作成すると、入力した内容が通関電子データとして、自動的に送信されます。

 

国際郵便マイページサービスを利用するにはどのような手続きが必要か

利用規約に同意し会員登録をすれば、無料で利用が可能。スマートフォン版については会員登録なしでも利用が可能。ただし、会員登録しない場合でも、利用規約への同意は必要!

 

パソコン版とスマートフォン版の違い

「国際郵便マイページサービス」から送り状を作成する方法は、2つあります。

①パソコン版

②スマートフォン版

 

(以下、略)
青:パソコン版
赤:スマートフォン版

 

  • 1度の差出しで記載できる内容品数

    20個まで
    3個まで

 

 

  • 会員登録(無料)

    登録が必要
    登録なしでも利用可

 

 

  • 送り状の印刷

    自宅のプリンターで印刷
    ゆうプリタッチを使用して印刷

 

 

  • 送り状の貼付け

    専用のパウチが必要(請求無料)
    印字した送り状をそのまま郵便物に貼り付ける

 

 

  • その他の特徴

    ・頻繁に国際郵便を出す
    ・1度の差出しにおいて内容品が3個以上
    ・過去に作成した履歴を使って新しい送り状の作成が可能
    ・保険付き、受取通知などの特殊取扱いがある

    ・時々、国際郵便を出す
    ・会員登録しなくても利用が可能

    ※会員登録すると次回からの入力が簡単になります

 

 
 

 

送り状の作成の流れ

ざっくりいうと、この3ステップです。

🔴パソコンやスマートフォンから「国際郵便マイページサービス」にアクセス

🔴内容品などの情報を入力して送り状を作成。

※ここで入力された情報が通関電子データとして送信されます。

🔴パソコン版の場合は送り状を自宅のプリンターで印刷して、専用のパウチに入れて郵便物に貼り付ける。スマートフォン版の場合、郵便局に設置されているゆうプリタッチで印字し、そのまま郵便物に貼り付ける。

 

 

パソコン版の使い方

✅入力は原則「半角・英数字」

✅パソコン、プリンター、A4用紙を用意する

 

国際郵便マイページサービスへアクセス

 

ここからHPに飛べます

 

 

会員登録とログイン

個人のお客さままたは法人のお客さまを選択後、仮登録。登録したメールアドレスに届いたメールに従って、本登録。

 

個人会員と法人会員の違い

アドレス帳と内容品リストの登録可能件数が異なる。

  個人会員 法人会員

アドレス帳

ご依頼主とお届け先を合わせて最大99件 ご依頼主とお届け先を合わせて最大1000件

内容品

最大99件 最大1000件

 

 

パウチ請求、送り状の作成

パウチとは?
作成した送り状を郵便物に貼り付けるために必要な袋。

 

請求方法は?
国際郵便マイページサービスのパソコン版サイトから無料で請求可能。ログイン後、「オンラインショッピングツール」の右上にある「パウチ請求」から請求可能。到着までに5営業日ほどかかる。郵便局の郵便窓口でも配布中!

 

ご依頼主、お届け先登録

 

発送種別、発送方法、内容品、単価、個数の登録

重量は空欄でもOK!ここで入力された情報が通関電子データとして送信されます。

 

HSコードについて
HSコードとは「商品の名称及び分類についての統一システムに関する国際条約」に基づいて定められたコード番号。不明な場合は空白でOK!

単価について
サンプルや書類など価格記載が困難な商品に関しては1円での登録をする。

 

発送関連情報登録

✅発送予定日を登録
当日から1週間以内で選択可能。

✅総重量は空欄でもOK

✅有償/無償を選択
有償:通販相手から代金を受領する場合など
無償:個人的な物品やサンプルの送付、返送の場合など

 

 

印刷、発送

自宅のプリンターでA4サイズに印刷し、専用のパウチに入れる。

郵便局に持ち込み発送!

 

 

印刷不備について
印刷がうまくいかない場合、以下のことが考えられる。

・半角英数字以外を使用している
・推奨ブラウザ以外を使用している

 

 

スマートフォン版の使い方

✅入力は原則「半角・英数字」

✅郵便局に設置されているゆうプリタッチで送り状を印刷する

 

 

国際郵便マイページサービス スマートフォン版へアクセス

 

ここからHPに飛べます

 

 

 

会員登録とログイン

画面の手順に沿って仮登録。登録したメールアドレスに届いたメールに従って、本登録。

 

ご依頼主/お届け先登録

✅入力が長すぎます、と表示されたら
改行を多くしてください。

✅郵便番号
国によっては表記がないと返送リスクにつながります。可能な限り入力してください。

 

発送種別、発送方法、内容品、単価、個数の登録

ここで入力された情報が通関電子データとして送信されます。

 

発送関連情報入力

✅発送予定日を登録
当日から1週間以内で選択可能。

✅総重量は空欄でもOK

✅有償/無償を選択
有償:通販相手から代金を受領する場合など
無償:個人的な物品やサンプルの送付、返送の場合など

 

 

二次元コードの表示、印刷、発送

✅ゆうプリタッチ用二次元コードの送り先を選択

✅認証コード欄に好きな4桁の数字を入力し、メール送信
※このコードは二次元コードを表示するために使用します

✅届いたメールの二次元コード表示用URLをタップ

✅認証コードを入力

✅二次元コードを表示をタップ

✅郵便局に配備されているゆうプリタッチにかざして、送り状を印刷

✅発送

 

 

よくある質問

記録扱いとしない小型包装物も通関電子データの送信が必要か

記録扱いとしない小型包装物も対象。

 

入力した情報はどこに送信されるのか

郵便物を受け取る国の郵便事業体へ送信される。

 

手書きの送り状は今後配備されなくなるのか

遅延や返送のリスクがあることを承諾すれば手書きの送り状でも送れるため、引き続き配備される。

 

コンビニの端末で印刷できるのか

印刷できない。

 

白黒印刷してもよいのか

カラーでも白黒印刷でも引き受け可能。

 

印刷後、手書きで修正はできるのか

アルファベットや数字の一部などの修正は、手書きでも可能。

 

書状やEMS(書類)などは通関電子データが必要なのか

書状(定形外も含む)、はがき、印刷物(書留付きも含む)、EMS(書類)は対象外。

印刷物(書留付きも含む)、EMS(書類)は国際郵便マイページサービスで入力した場合は通関電子データが送信される。

 

アメリカ宛てで手書きの送り状で引き受けできるものはあるのか

普通通常郵便物(航空便)、書留通常郵便物(航空便)は手書きでも引き受け可能。

 

プリンターを持っていない

スマートフォン版を使用すれば、郵便局に配備されているゆうプリタッチにかざして、送り状の印刷が可能。スマートフォンからパソコン版を使って送り状を作成した場合や、プリンターはないがパソコン版で送り状を作成した場合は「荷物のお問い合わせ番号(13ケタ)」を郵便局の郵便窓口担当に見せると端末から印字してくれます!

 
 
 
 
 

おわりに

通関電子データが必須とされているのは今のところアメリカだけですが、徐々に追加される国が増えていくことが予想されますので早めに慣れておいたほうが吉です!郵便局の窓口で引受入力をしなければ料金の発生はないので「練習がてら作る」でも良いと思います!
 
 

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